【感想】2024本屋大賞9位『放課後ミステリクラブ』

本屋大賞
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この記事では、2024年本屋大賞第9位となった知念実希人さんの『放課後ミステリクラブ』を紹介します。

本作品は本屋大賞で初めての児童書になります。

書店員の方々が児童書を推薦するって驚きですよね。

でも侮ってはいけないと思いました。

サクッとサラッと読める本ですが、内容もサラッと受け流していいかというとそうではありません。

大人でも楽しめるだけでなく、「犯人」とは何か、何が罪なのかを考えさせられる物語です。

そんな『放課後ミステリクラブ』を読んだ感想をまとめました。

気になっている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

見出し
  • ミステリー好きな人
  • ミステリー初心者の人
  • 本を読むことがあまりない人
  • 本屋大賞に興味がある人

『放課後ミステリクラブ』について

放課後ミステリクラブ
タイトル放課後ミステリクラブ
著者知念実希人
出版社ライツ社
発行日2023年6月28日
ページ数129P(電子書籍)

児童が楽しく読めるようにイラストがふんだんに使われています。

読書習慣のない大人でも、読みやすいのではないでしょうか。

主な登場人物は6人だけで、複雑な人間関係もなく、とてもわかりやすいですよ。

著者について

著者である知念実希人さんのプロフィールです。

1978年、沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。

2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。

2012年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー。

「天久鷹央」シリーズが人気を博し、2015年『仮面病棟』が啓文堂書店文庫大賞を受賞、ベストセラーに。

『崩れる脳を抱きしめて』『ひとつむぎの手』『ムゲンのi』 『硝子の塔の殺人』が、2018、2019、2020、2022年の本屋大賞にノミネートされる。

著作多数。今もっとも多くの読者に支持される、最注目のミステリー作家。

引用:『放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件』(知念実希人 著)

著者はなんと、お医者さんなんですね。

児童書専門の作家さんというわけでもありませんでした。

ミステリーをあまり読まない私にとっては、『放課後ミステリクラブ』くらいの難易度がちょうど良かったです。

小学生の子どもがいたら、一緒に楽しめたと思います。

『放課後ミステリクラブ』の登場人物

本作品の主な登場人物を紹介します!

『放課後ミステリクラブ』の登場人物
  • 柚木陸    主人公、小学4年生
  • 神山美鈴   スポーツ万能で人気者、陸と幼馴染
  • 辻堂天馬   大人向けのミステリ小説好き。イギリスから引っ越してきた。
  • 早乙女華   病気がち、家はお金持ち
  • 重田太一   体が大きい、華と幼馴染
  • 真理子先生  陸たちがいる4年1組の担任

陸・美鈴・天馬の3人がミステリクラブのメンバーです。

天馬がシャーロックホームズを真似た探偵のユニフォームを持っていて、意識が高いなと思いました。

『放課後ミステリクラブ』のあらすじ

陸たちの学校で立て続けに不可解な事件が起きた。

1つ目は、体育館のそばに置かれているお地蔵さんが倒されるという事件。

2つ目は、プールに数十匹の金魚が放たれた事件。

ミステリクラブの3人は、真理子先生に犯人を見つけてほしいと依頼される。

さっそく3人は事件の真相解明に動き出す。

見どころ

解決する事件は2つです。

「金魚の泳ぐプール事件」と「泣くおじぞうさん事件」

犯人は誰なのか、何のためにそんなことをしたのか

ミステリ小説好きの天馬が、情報を集めて真相を解明していくところが見どころです。

『放課後ミステリクラブ』を読んだ感想

それでは本作品を読んだ感想を述べていきます。

安心して読める

安全第一のヘルメット

とても安心して読める物語だと思いました。

大人向けのミステリーだと読みながら眉間にしわがが寄ったりしますよね。

でも本作品は、誰かが死んだり血生臭いことがあるわけではありません。

そして誰も傷つきません

なぞ解きもスッキリと解決し、心温まる結末を迎えます

がしかし、、、

途中で天馬より「読者への挑戦状」が出されます。

恥ずかしながら、その時点ではさっぱり真相が思い当たりませんでした(;^_^A

というわけで、大人だから簡単に解けることもなく(私だけかも?)大人も楽しめる推理小説となっています。

著者のあとがきが素晴らしい

あとがき

著者があとがきに書いた、子どもたちへのメッセージが素晴らしいと思いました。

小説を読んでいるあいだ、ぼくはその世界に入りこみ、外国、無人島、海の底、きょうりゅう時代の地球、宇宙の果てなどのいろいろな場所をぼうけんし、わくわくしたり、どきどきしたりする体験をたくさんすることができました。

そんな経験があったからこそぼくはいま、お医者さんをしながら、物語をつくる小説家という仕事をするようになりました。

本を読むことは、きっとみんなの人生を豊かにしてくれるし、なによりとっても楽しいことです。

引用:『放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件』(知念実希人 著)

本を読む、小説を読むメリットはこれですね。

子どものときから本をたくさん読んでいれば、それだけたくさんの体験ができる。

大人になってからでも、いくらでも新しい体験ができる。

本ってほんとに素晴らしいですね。

読書についての格言や本を読むメリットを紹介している記事があります。

ぜひ合わせてご覧ください。

最後に

2024年本屋大賞第9位となった『放課後ミステリクラブ』を紹介しました。

大人でも心に刺さる結末を迎える物語です。

まだ読んでいない人は、ぜひ読んでみてください。

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2024年本屋大賞ノミネート作品をまとめた記事があります。ぜひご覧ください。

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