【感想】小川糸『キラキラ共和国』幸せを運ぶ手紙の物語

本屋大賞
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この記事では、2018年本屋大賞にノミネートされた小川糸さんの『キラキラ共和国』を紹介します。

本作品は『ツバキ文具店』の続編です。

前作の最後で、主人公鳩子は「モリカゲさん」とお付き合いすることになりました。

『キラキラ共和国』は鳩子がモリカゲさん(ミツローさん)と結婚するところから始まり、2人の初々しい新婚生活が楽しめます。

今回も心に響いた言葉がいくつかありましたので、それを紹介しつつ、感想をまとめました。

『ツバキ文具店』の続編が気になっている人は、ぜひ最後までご覧ください。

この本はこんな人におすすめ
  • 『ツバキ文具店』の続編が気になっている人
  • 小川糸さんの作品が好きな人
  • 本屋大賞に興味がある人

『キラキラ共和国』という本について

タイトルキラキラ共和国
著者小川糸
出版社幻冬舎
発行日2017年10月25日
ページ数328P(文庫)

本作品は『ツバキ文具店』の続編になりますので、先に前作を読むことをおすすめします。

『キラキラ共和国』は新婚さんの話ということもあって、涙する場面は前作の方が多かったです。

でも前作の葛藤があったからこそ続編の世界がある。

鳩子が一生懸命幸せになろうとする姿には共感できますし、新婚ほやほやの時の初々しい気持ちを思い出しました。

前作の紹介記事はこちら↓

【感想】小説『ツバキ文具店』手書きの手紙が想いを運ぶ

著者について

著者である小川糸さんのプロフィールです。

1973年生まれ。

デビュー作 『食堂かたつむり』(2008年)以来30冊以上の本を出版。
作品は英語、韓国語、中国語、ベトナム語、フランス語、スペイン語、イタリア語など様々な言語に翻訳され、様々な国で出版されている。


『食堂かたつむり』は、2011年にイタリアのバンカレッラ賞、2013年にフランスのウジェニー・ブラジエ賞を受賞した。
またこの作品は、2010年に映画化され、2012年には『つるかめ助産院』が、2017年には『ツバキ文具店』、2020年には『ライオンのおやつ』がNHKでテレビドラマ化された。


『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』そして『ライオンのおやつ』は、日本全国の書店員が主催する「本屋大賞」候補となった。


最新作は、『椿ノ恋文』(幻冬舎)。


引用:糸通信

小川糸さんの作品を読むのは『ライオンのおやつ』『ツバキ文具店』に続き、3作目となりました。

3作ともとても読みやすく、サラッと読めるのに心に響きます。

最新作の『椿ノ恋文』は『キラキラ共和国』の続編になるそうです。

シリーズ3作目ですね。

こちらもとても気になっていますので、いつか読んで記事にしたいと思っています。

『ライオンのおやつ』の紹介記事はこちらです。↓ 興味のある人はぜひご覧ください。

【名言5選と感想】本屋大賞第2位『ライオンのおやつ』小川糸

『キラキラ共和国』のあらすじ

鳩子は、QPちゃんが小学校に入学する日に、ミツローさんと入籍し、3人家族になった。

ちょっとした“いざこざ”はありながらも、ミツローさんへの思いを再確認したり、QPちゃんの母親になれたことを喜んだり、3人で幸せに暮らすことを考えたり。

そんな日々を送っている中、様々な代書の依頼が舞い込んでくる。

見どころ

私が考える本作品の見どころは次のとおりです。

見どころ
  • 鳩子がQPちゃんと接していく中で、わだかまりのあった先代の思いを知って、感謝するようになっていくところ。
  • 家族とは幸せとは何かを、鳩子が模索するところ。
  • 一風変わった、でも心を揺さぶる、代書の依頼の数々。

そして本作品でも、代書の依頼者につけるあだ名が面白いです。

Jクレオパトラ、リチャード(半)ギア、富士額さんなど。

どんな人につけられたあだ名なのか、作品を読んでご確認くださいね。

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『キラキラ共和国』を読んだ感想

それでは本作品を読んでみた感想を、心に響いた言葉を紹介しながら述べていきます。

食べることと幸せはつながっている

お餅を食べる二人

人間は「食べること」が栄養摂取にとどまらず、「幸せ」とつながっているんだなと思いました。

同じ料理でも、ひとりで黙々と食べるのと、好きな人達とわいわいやりながら食べるのとでは、味が違ってくる。

好きな人とおいしいご馳走を囲むことほど、幸せで贅沢な時間はこの世に存在しない。

引用:小川糸『キラキラ共和国』文庫P17

私はひとりでおいしいものを噛みしめながら食べるのも嫌いじゃないんです。

でも好きな人たちと食べる料理は、また格別ですね。

おなかも心も満たされます。

でも、こんなにおいしいものを食べているのに、おいしいね、と言える相手がいないことに愕然とした。

わびしくて、むなしくて、さみしかった。

引用:小川糸『キラキラ共和国』文庫P203

ミツローさんとQPちゃんに出会うまでは、鳩子は一人でご飯を食べていて、外食がほとんどでした。

でも結婚して変わっていきます。

独身のときは、ひとりご飯を楽しんでいたのに。

ミツローさんとケンカして、一人でおいしいものを食べても、さみしいだけ。

「おいしいね」と言える相手がいる、共有できる相手がいるというのは幸せなことなんですね。

おいしいものをおいしいね、とずっと共有できる間柄でいるには、努力が必要ですけど。

なーんて結婚生活に慣れてしまった私は思うのでした。

自分がどうしたら納得できるのか知っておくことは大事

納得する女性

自分の気持ちを自分が一番わかっていないのではないか。

どうしたら自分が納得できるのか、本当の自分の気持ちを知ることが大事だと、2人の依頼者の話から思いました。

まず1人目です。

謝ってほしいんです。あの人が、ちゃんと非を認めてくれたら、それだけでいいんです。

引用:小川糸『キラキラ共和国』文庫P86

亡くなった夫からの謝罪の手紙を書いてほしいという依頼でした。

家庭のことを顧みず、自分の好きなことだけしてきたひどい夫。

交通事故で死んだ。隣の席には女性がいた。

もう四十九日になるけど、怒りがおさまらず悲しめない。泣けない。夜も眠れない。このままだと苦しくて生きていけない。

こんな状況で、夫からの謝罪の手紙をもらえれば気持ちがおさまると、私だったら考えられないと思いました。

怒りに震えるばかりで、時間薬しかないかもしれない。

こういう方法があるのかと、目から鱗でした。

冷静に、自分は何に怒っているのか、どうして欲しいのかを考えられることが、自分を救うのですね。

次に2人目です。依頼者は次のように言いました。

人生の最後に、甘い夢を見せてもらえたら、わたくしは自分の人生に納得して、これでよかったのだ、間違いなかったのだと、丸ごとこの手で抱きしめられるような気がいたしますから

引用:小川糸『キラキラ共和国』文庫P289

自分はどうだろうか、どうしたら自分の人生に納得できるだろうか、と思いました。

もう先が見えている歳です。

今のうちに、真剣に考えないといけないと。

まずは、わかっているようでわかっていない、自分の気持ちを知るところから始めようと思いました。

無意識に人を傷つけることは罪が深い

心が傷つく女性

自分の軽率な言動で人を傷つけていないか、心配になりました。

返しておいで、そんな品のない花にお金を払って、もったいないだけだから。それに、どうせ枯れるんだし

引用:小川糸『キラキラ共和国』文庫P62

鳩子は小1のとき母の日に、先代(祖母)へカーネーションを贈りました。

そのとき、先代が言った言葉です。

なんてひどいことを言うのでしょう。言えるのでしょう。

後に、ほんとは嬉しかった、嬉しさを誤魔化すためにあんなことを言った、ということがわかります。

でも、取り返しはつかないですよね。

また傷つくのが怖くて、二度と贈り物なんてできなくなります。

あなたは無意識かもしれませんけど、無意識に人を傷つけるのは、相手が傷つくとわかっていて意識的に 傷つけるより、もっと罪が深いと思います。

悪気がなかった、なんて簡単に言わないでください。

悪気があってもなくても、相手が傷つくことに、かわりはないんですから

引用:小川糸『キラキラ共和国』文庫P121

三行半を突きつけられた男性に、鳩子が言った言葉です。

悪気のありなしは関係ないんですね。

相手が傷ついている、ということが問題

傷つけるつもりがなくても、相手が傷つくなら改めるべきだし、それが思いやりですよね。

思いやりを持てない関係は終わります。

自分でも無意識に人を傷つけていないだろうか。

もし傷つけたとして、そのことに気づける人間でありたいと思いました。

まとめ

『ツバキ文具店』の続編で、2018年本屋大賞にノミネートされた『キラキラ共和国』について紹介しました。

好きな人と一緒においしいご飯が食べられることに感謝し、身近な人を大事にしたいと思えます。

まだ読んでいない人は、ぜひ読んでみてください。

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