【名言と感想】小説『かがみの孤城』辻村深月

本屋大賞
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この記事では、2018年本屋大賞を獲得した辻村深月さんの『かがみの孤城』を紹介します。

思い通りにいかないときや人間関係につまずいたとき、自分だけが苦しくて生きづらいなと思うことってありますよね。

そんなときでも、友達がいれば、仲間がいれば、自分の気持ちを分かってくれる人がいれば乗り越えられることを、思い出させてくれる物語です。

私はこの本を読みながら、物語が終わらないでほしいと思い、今まで読んだ中で3本指に入るお気に入りの本になりました。

そんな『かがみの孤城』を読んだ感想を、グッと来た言葉を紹介しながらまとめました。

この記事を、本選びの参考にしていただければ幸いです。

この本はこんな人におすすめ
  • 生きづらいと感じている人
  • 辻村深月さんの本が好きな人
  • 本屋大賞に興味がある人
  • アニメ映画を観て、原作に興味を持った人

『かがみの孤城』について

タイトルかがみの孤城
著者辻村深月
出版社ポプラ社
発行日2017年5月11日
ページ数587P(電子書籍)

587Pというのは、ちょっと読むのに躊躇しそうですよね。

でも、ページ数が多めであることを感じさせないくらい、あっという間に読了してしまいました。

中学生や学生など、若いときにこの本を読んで、大人になってから読み返してみたかったです。

ざきざき
ざきざき

何度でも味わい直せる本だと思いました。

著者について

著者である、辻村深月さんのプロフィールです。

1980年2月29日生まれ。千葉大学教育学部卒業。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。

『ツナグ』(新潮社)で第32回吉川英治文学新人賞を、『鍵のない夢を見る』(文藝春秋)で第147回直木三十五賞を受賞。

他の著書に『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『島はぼくらと』(以上、講談社)、『本日は大安なり』(角川書店)、『オーダーメイド殺人クラブ』(集英社)、『ハケンアニメ!』(マガジンハウス)など多数。

引用:辻村深月『かがみの孤城』

辻村深月さんの本は、このブログでも紹介している『朝が来る』を読みました。

この本もそうですが、メッセージ性は強いのに、押しつけがましくありません。

登場人物にも共感しまくりで、胸が苦しくなる場面もありますが、最後には希望があるので安心して読めますよ。

『かがみの孤城』のあらすじ

中学に入学して早々、クラスの中心人物である真田美織の恋愛沙汰に巻き込まれたこころは、決定的な事件が起きて学校に行けなくなる。

いつものように、カーテンを閉め切った部屋でじっと過ごしていると、部屋にある姿見が異様に光り出す。

恐る恐る鏡に手を伸ばすと、体ごと吸い寄せられ、鏡の中へ入ってしまう。

気がつくと、そこは城の中で、オオカミのお面を被った女の子と、自分と同じ中学生くらいの人たちが集まっていた。

こころが入ったのは「鏡の城」です。

鏡の城のルールは次の通り。

  • 鏡の城は、願いが叶う鍵を探すための城
  • 城が開いているのは9時から5時まで 
  • 期間は3月30日まで
  • 鍵は1つ、願いが叶うのは1人だけ

鏡の城に集められたのは、中学生の7人。

メンバーは次の通りです。

  1. こころ
  2. スバル   (ロンみたいなそばかすの、物静かな男子)
  3. ウレシノ (小太りで気弱そうな、階段に隠れた男子)
  4. リオン   (ジャージ姿のイケメン男子)
  5. フウカ   (眼鏡をかけた、声優声の女子)
  6. アキ    (ポニーテールのしっかり者の女子)
  7. マサムネ (ゲーム機をいじる、生意気そうな男子)

なぜこのメンバーが、鏡の城に集められたのか。

ラストにはすべての謎が、解き明かされます。

見どころ

鏡の城でしか会えない7人の中学生が、時には誤解し傷つきながらも徐々に関係を築いていくところ

そして、友だちができたことで自信を取り戻し現実の世界も少しずつ変わっていくところが見どころになります。

ざきざき
ざきざき

7人の事情がわかると、闘っていない人などいないとわかり、涙が出ました。

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『かがみの孤城』を読んでみた感想

それでは、『かがみの孤城』を読んだ感想を、グッときた言葉を紹介しながら述べていきます。

中学生にとっては学校がすべて

学校

この本を読んで、中学時代を思い出しました。

ほとんどの中学生にとっては、学校がすべてなんですよね。

たかが学校のことなのにね

引用:辻村深月『かがみの孤城』電子書籍P434

こころの近所に住んでいて、転校を繰り返している東条さんのこの言葉に、こころは衝撃を受けます。

学校は自分の全部で、行くのも行かないのも、すごく苦しかった。

とてもそんなふうに、「たかが」なんて思えない。

引用:辻村深月『かがみの孤城』電子書籍P434

大人になると、学校は人生の一部で、ものすごく狭い世界だったとわかります。

でも中学生にとっては、自分の全てだから、学校に居場所がなくなると行き詰ってしまうんですよね。

私が中学生の時には、この本に出てくるフリースクールのようなものはありませんでした。

「不登校」のことは「登校拒否」と言われてましたし、イメージも良くなかったですね。

今は学校を変わったり、フリースクールに行けるからいいじゃないか、と簡単なことではないということが、この本を読んでわかりました。

信じてもらえないのは怖い

信じてたのに裏切られる息子

自分の話したことをそのまま受け取って、信じてもらえるかわからない相手に話すことは、怖いことです。

だから困ったら大人に相談してとか、何でも話してと言ったところで、誰にでもはできないんですよね。

お互いの信頼関係がなければ。それだってとても勇気のいることです。

先生に、『こころは悪くない』って言う時、その通りだと思ってるのに、それでも、信じてもらえるかどうかわからなくて怖かった。

こころが怖かった気持ちが全部正確に伝わらないんじゃないか、わかってもらえないんじゃないかって思ったら、話すのに、勇気がいったよ。

引用:辻村深月『かがみの孤城』電子書籍P298

これは、こころのお母さんの言葉です。

大人だって怖いのです。

こころは、人のことを嫌いと言ってはいけないと言われていたので、お母さんに何があったのか話せずにいました。

でも担任の伊田先生が来る、真田とこころはけんかしたと言っていると聞いて、覚悟を決めて話しました。

お母さんは信じてくれたのです。けんかなどではない、と。

それにしてもいるんですよね、伊田先生のような人。そして真田のような人も。

こころが言うように、「言葉の通じない」人が。

その人たちとは、見えている世界が違うのだと思います。だから説明したところで通じないし、わかりあうこともない。

私の身近にも、何人か思い当たる人がいます。

できるだけ関わらないしか、自分を守る方法はないのだと思いました。

そして、伊田先生とは対極にいる喜多嶋先生。

こころちゃんが頑張ってるの、お母さんも、私も、わかってる。

闘わないで、自分がしたいことだけ考えてみて。もう闘わなくてもいいよ。

引用:辻村深月『かがみの孤城』電子書籍P343

全部わかって寄り添ってくれる人、闘わなくていいと言ってくれる人。

誰にも“喜多嶋先生”がいれば、追いつめられる人はいなくなるのに、と思いました。

鏡の城が作られた訳に涙した

輝かく鏡

ラストは、本当に大げさではない感動の結末でした。

すべての謎が解き明かされた、だけではない、その上をいくものでした。

人は1人で生きているのではない、助け合って生きている。

孤独だと思っても、どこかで見ている人はいて、決して1人ぼっちではないのです。

だから自分も誰かを助ける存在でいたい、そう思わせてくれる結末でした。

最後に

2018年本屋大賞に輝いた辻村深月さんの『かがみの孤城』を紹介しました。

結末を知ったうえで読み返すと、さらに感動を上乗せできる、何度でも味わえる物語です。

まだ読んでいない人は、ぜひ読んでみてください。

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『かがみの孤城』は電子書籍でも読むことができます。電子書籍で読むなら、専用リーダーがあると目が疲れなくて楽ちんですよ。

辻村深月さんの本は、『朝が来る』もおすすめです。

気になった人は、ぜひ合わせてご覧ください。

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