太陽があまり顔を出さない梅雨の季節は、家に閉じこもりがちになり、気分も冴えないですよね。
そんな気候も心もじめっとしているときに、サクッと読めてクスっと笑えて、元気が出る本を読むのはいかがでしょうか。
私がこれまで読んだ本の中から、梅雨に読むのにふさわしい、おすすめな本を10作品紹介します。
ぜひ最後まで読んで、本選びの参考にしていただければ幸いです。
おすすめ本10作品
それでは早速、梅雨に読むのにふさわしいおすすめ本を紹介していきます!
『コンビニ人間』(著:村田沙耶香)
まず最初に紹介するのは、村田紗耶香さんの『コンビニ人間』です。
この本はページ数が少ない(133P)ので、文字どおりサクッと読めちゃいます。
ですが、いろいろと考えさせられる物語です。
自分は“普通”とは違うという自覚があって、一生懸命“普通”になろうと、“治ろう”と努力している人の物語。
多様性を認めようと言いながら、結婚しろだの就職しろだのと型にはめたがる。
理解の及ばない人は、変な人間だと決めつけて排除しようとする。
“普通”からはみ出た人の生きづらさが、よくわかります。
そもそも普通って何でしょうね?
まだ読んでいない人は、ぜひ読んでみてください。
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『空中ブランコ』(著:奥田英朗)
次に紹介するのは、奥田英朗さんの『空中ブランコ』です。
この本は声を出して笑ってしまうので、電車の中などで読む場合はご注意ください。
薬で治療しない精神科医の話です。
病気になった原因を取り除けば良くなるので、原因を取り除こうと先生も一緒に奮闘する。
その取り除く方法が、突拍子もないです。
例えば、新聞に載ってもおかしくないようなイタズラをするとか、義父のヅラをはがそうとするとか、、、
サクッと読めてクスっと笑えて元気になる、まさに梅雨に読むにはぴったりの本です。
まだ読んでいない人は、ぜひ読んでみてください。
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『昨夜のカレー、明日のパン』(著:木皿泉)
次に紹介するのは、木皿泉さんの『昨夜のカレー、明日のパン』です。
木皿泉さんは、有名な脚本家ですね。
その世界観が好きな人には、ドンピシャの作品です。
激しいアップダウンはなく、ほんのり心が温まる安心して読み進められる物語です。
身近な人の死を、思い切り悲しんで、ちゃんと乗り越える。
希望のあるお話です。
まだ読んでいない人は、ぜひ読んでみてください。
詳しい紹介記事は、こちらです。↓
『八月の御所グラウンド』(著:万城目学)
次に紹介するのは、万城目学さんの『八月の御所グラウンド』です。
万城目学さんワールド全開ですよ。
SFの要素はありますが、現実離れしすぎない、そういうこともあるかもなと思わせる物語です。
青春の甘さやほろ苦さ、スポーツの素晴らしさを思い出す。
一生懸命やるからこそ、やりがいがあることも思い出す。
暑い8月のスポーツの話なのに、さわやかな風が吹いてきたような読後感を味わえます。
まだ読んでいない人は、ぜひ読んでみてください。
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『ツバキ文具店』(著:小川糸)
次に紹介するのは、小川糸さんの『ツバキ文具店』です。
訳ありの人たちが「代書」の依頼に訪れる文具店の物語。
自分の代筆だけでなく、誰かになりきって書いてほしいなど、依頼内容は様々です。
文章を考えるだけでなく、内容によって筆記用具から便箋から封筒まで選んでいく。
今では人に何かを伝えるときに、メールやLINEなど「入力」することが主流になってきましたよね。
手書きの手紙の奥深さや素晴らしさをしみじみと感じられ、大切な人に手紙を書きたくなります。
まだ読んでいない人は、ぜひ読んでみてください。
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『キラキラ共和国』(著:小川糸)
次に紹介するのは、小川糸さんの『キラキラ共和国』
『ツバキ文具店』の続編になります。
主人公鳩子の周りの魅力的な人たちもそのまま登場する心温まる物語です。
前作は鳩子の葛藤が随所にあり、涙する場面もありました。
『キラキラ共和国』は鳩子の新婚生活が描かれているので、初々しい姿にほっこりします。
『ツバキ文具店』を読んだら、ぜひ読んでみてください。
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『君が手にするはずだった黄金について』(著:小川哲)
次に紹介するのは、小川哲さんの『君が手にするはずだった黄金について』です。
著者が主人公の物語。
小川さんの周りには、面白い人がたくさんいるんだなぁと思いました。
短編集なのでサクッと読めますし、クスっと笑えて、気分転換にもってこいの作品となっています。
まだ読んでいない人は、ぜひ読んでみてください。
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『成瀬は天下を取りにいく』(著:宮島未奈)
次に紹介するのは、2024年本屋大賞に輝いた宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』
こちらも、6つのエピソードが収録された短編集です。
主人公成瀬の言動が、読者を元気に前向きにしてくれます。
うつうつとした梅雨の季節に読むのに、これほどふさわしい本はないのではないでしょうか。
まだ読んでいない人は、ぜひ読んでみてください。
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『おちくぼ姫』(著:田辺聖子)
次に紹介するのは、田辺聖子さんの『おちくぼ姫』
この本は、古典の『落窪物語』を現代語に訳したもので、青年貴族のシンデレラストーリーです。
どこの国でも、いつの時代も、シンデレラのようなラブストーリーが求められてるのですね。
貴族のしきたりなど理解しにくいところは、説明がありますので、とてもわかりやすいです。
古典はちょっと、、、と思っている人にも、読みやすい本だと思います。
まだ読んでいない人は、ぜひ読んでみてください。
『おちくぼ姫』の詳しい紹介記事があります。気になって人は、ぜひ合わせてご覧ください。
『小さいおうち』(著:中島京子)
最後の10冊目は、中島京子さんの『小さいおうち』
この物語は、昭和初期の中流家庭で起きた出来事を、女中がしたためた覚書です。
太平洋戦争前の活気にあふれた東京の生活から、戦争に突入した後の生活も描かれています。
何と言っても必読なのは、若くて美しい奥様の秘密の恋。
みんなそういう話、大好きですよね。
悲しい出来事もありますが、重く暗い話にはなっていませんので、「家政婦は見た」の視点からお楽しみいただけます。
まだ読んでいない人は、ぜひ読んでみてください。
『小さいおうち』の詳しい紹介記事があります。気になった人は、ぜひ合わせてご覧ください。
最後に
梅雨の時期に読むのにふさわしい、おすすめな本を10作品紹介しました。
ぜひ紹介した本を読んで、ジメジメしてしまった気持ちを吹き飛ばしてほしいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。