【感想】本屋大賞第2位『昨夜のカレー、明日のパン』

本屋大賞
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この記事では、2014年本屋大賞第2位に輝いた木皿泉さんの『昨夜のカレー、明日のパン』を紹介します。

生きていると、思いがけないいろんなことが起きますよね。

へこんだ時や疲れた時に読むと、元気になって明日からも頑張ろうと思える本が、今回紹介する『昨夜のカレー、明日のパン』です。

この本はページ数が多くないので、2時間もあればサクッと読めちゃいます。

サクッと読めてクスっと笑えて心が温まる

そして、読み終わったあとは自然と口角が上がってしまう。

そんな『昨夜のカレー、明日のパン』を読んでみた感想を、グッときた言葉を紹介しながらまとめました。

この記事を本選びの参考にしてしていただけたら嬉しいです。

この本はこんな人におススメ
  • 木皿泉の世界観が好きな人
  • サクッと読めて心が温まる本を読みたい人
  • 本屋大賞に興味がある人

『昨夜のカレー、明日のパン』について

タイトル昨夜のカレー、明日のパン
著者木皿泉
出版社河出書房新社
発行日2013年4月19日
ページ数237P

この本は2014年本屋大賞第2位に輝いています。

読みやすくて、登場人物すべてに愛着がわいて、読む人を選ばない、誰にでもおススメできる本だと思います。

著者について

著者である木皿泉さんのプロフィールです。

  • 和泉 務(いずみ つとむ)と妻鹿 年季子(めが ときこ)夫婦脚本家である。 和泉は木皿泉のペンネームでシナリオを書き始めるが、『やっぱり猫が好き』の脚本依頼を機に妻鹿とペアを組み、共同のペンネームとなる。
  • 2013年『昨夜のカレー、明日のパン』で小説家デビュー 、第11回本屋大賞(第2位)、第27回山本周五郎賞候補
  • 2019年『カゲロボ』で第32回山本周五郎賞候補

木皿泉さんは脚本家として名前を知ってはいましたが、共同脚本家だったとは驚きです。

ドラマ『やっぱり猫が好き』『すいか』が大好きなので、小説も期待値Maxで読みました。

木皿泉ワールド全開で、全く期待を裏切りませんでした。

『昨夜のカレー、明日のパン』のあらすじ

テツコは7年前に夫の一樹を亡くしたが、一樹の父(ギフ)と 共同生活を続けている。

テツコには岩井さんという恋人がいて、 そろそろ結婚したいとプロポーズされるが、 「岩井テツコ」なんて固い名前は嫌だと断る。

結婚は考えられないことをきちんと話をするために、テツコは岩井さんの家に行くことにした。

見どころ

テツコ、ギフ、隣人のタカラ、一樹のいとこの虎尾。

それぞれが身近な人(一樹)の死を引きずっていて、それでも生きている。

一樹の死がそれぞれに与えた影響と、どうやって乗り越えていくかが見どころになります。

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『昨夜のカレー、明日のパン』を読んだ感想

それでは『昨夜のカレー、明日のパン』を読んでみた感想を、心に残った言葉を紹介しながら述べていきたいと思います。

発想の転換と仲間が素晴らしい

肩を組む男女3人

深刻な病状の患者の前でも笑ってしまう産婦人科医、笑い方を忘れた客室乗務員、正座できない寺の坊主。

自分がこんなことになる前、目の前に広がるのは何ひとつ変わりそうもない退屈な風景の連続だと思っていたが、世の中は、けっこう波瀾に満ちているのかもしれない

引用:木皿泉『昨夜のカレー、明日のパン』電子書籍426/2525

顔面神経痛になって表情のコントロールができなくなった産婦人科医のサカイくん、笑えなくなった元CAのタカラ、バイク事故で正座ができなくなった坊主の深チン。

こんな中学の同級生3人が、今度パワースポットに行こうよという話をしていた。

パワースポットにすがろうとしていた三人だったはずなのに、パワースポットをつくってしまえという発想になってしまっていることがおかしかった。

引用:木皿泉『昨夜夜のカレー、明日のパン』電子書籍599/2525

いつの間にか「パワースポット」という惣菜屋さんを作る話になっていたのが、とても面白かったです。

なかなかの状況の3人なのに、こんな明るい発想の転換ができるなんて。

そういう仲間がいるのも素晴らしい。

こんな仲間と発想があれば何でも乗り越えられそうな気がしますね。

しみじみといい話だなぁと思いました。

異性を超えた関係性が素晴らしい

ガッツポーズの男女

テツコが怒ったのは、たぶん自分に対してだ。これぐらいのことで岩井さんをイヤだと思ってしまった、自分の心の狭さに腹が立ったのだった。

引用:木皿泉『昨夜のカレー、明日のパン』電子書籍1512/2525

テツコは異性としてだけではなく、人として岩井さんのことを好きだと思っている。

当たり前なのかもしれないけど、そのような関係っていいなと思いました。

岩井さんのことをわかっているはずなのに、これぐらいのことでイヤだと思ってしまった、なんて。

岩井さんの人間性に対する信頼の深さがわかりますね。

私は今まで相手の人間性を見て、この人と一緒にいたいから、と付き合ったり結婚したりしてきませんでした。

恋愛感情というのはいずれなくなってしまいます。

残るのは人としてどうか。人として好きかどうか。一緒にいたいかどうか。

人間性に惚れこんで結婚していたら、私の人生は違っていたのかな、なんて考えてしまいました。

人間関係は代用がきかない

黒板に方程式を書く女子生徒

人間関係というのは、方程式のように、どんな数字を代入しても成り立つ、というようなものではない

引用:木皿泉『昨夜のカレー、明日のパン』電子書籍2102/2525

テツコとギフと一樹。

かつては3人で成り立っていた人間関係。

岩井さんはテツコと結婚したい。

テツコとギフは今の暮らしを続けたい。

一樹の空いた穴に岩井さんを当てはめればいいかというと、そうではないですよね。

仕事なら会社なら代用はできる。

誰かが代わりになれる。

でも人間関係はそうはいかない。

「代用」はムリ。ならどうするか。

新しく始める。新しい人間関係を、新しい生活を作っていく

それならできますね。

新しいことを始めるには勇気とエネルギーが必要です。

勇気とエネルギーを出す価値があるか、希望はあるか。

テツコとギフと岩井さんのこれからを見てみたい気持ちでいっぱいになりました。

まとめ

2014年本屋大賞第2位に輝いた木皿泉さんの『昨夜のカレー、明日のパン』という本について紹介しました。

悲しい現実もありながら希望のある話に、心が温かくなり元気にさせてくれる物語です。

まだ読んでいない人はぜひ読んでみてください。

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