【感想】直木賞ノミネート『宇喜多の楽土』宇喜多秀家の波乱な生涯

直木賞
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この記事では、第159回(2018年)直木賞候補となった『宇喜多の楽土』(著:木下昌輝)を紹介します。

戦国武将の宇喜多秀家をご存知でしょうか?

私は「名前は聞いたことがある」程度の認識でした。

この本は備前の国の大名で、関ケ原の戦いでは西軍の主力となった宇喜多秀家の物語です。

どちらかと言えばマイナーな戦国大名の波乱万丈な人生を知ることができます

サラッと読める歴史小説ですので、歴史好きな人にもそうでない人にもおすすめです。

そんな『宇喜多の楽土』のあらすじや感想をまとめましたので、本選びの参考にしていただけたら幸いです。

この本はこんな人におススメ
  • 歴史・時代小説が好きな人
  • 直木賞に興味がある人
  • 戦国大名の人生に興味がある人

『宇喜多の楽土』について

タイトル宇喜多の楽土
著者木下昌輝
出版社文藝春秋
発行日2018年4月26日

私にとっては久々の歴史小説でした。

読み始めから気持ちが高揚し、最後まで一気読みしてしまいました。

著者について

著者である木下昌輝さんのプロフィールです。

  • 大阪府大阪市生まれ、奈良県出身。近畿大学理工学部建築学科卒。大阪文学学校で小説執筆を学び、2012年に『宇喜多の捨て嫁』でオール讀物新人賞を受賞して、作家デビュー。
  • 2015年 第4回歴史時代作家クラブ賞(新人賞)受賞。第9回舟橋聖一文学賞受賞。第2回高校生直木賞受賞。
  • 2015年 咲くやこの花賞(文芸その他部門)受賞。
  • 2019年『天下一の軽口男』で第7回大阪ほんま本大賞受賞。
  • 2019年『絵金、闇を塗る』で第7回野村胡堂文学賞受賞。
  • 2020年『まむし三代記』で第9回日本歴史時代作家協会賞(作品賞)受賞。
  • 第26回中山義秀文学賞受賞 2022年『孤剣の涯て』で第12回本屋が選ぶ時代小説大賞受賞。

受賞歴のみ記載しましたが、『宇喜多の楽土』も含め3作が直木賞にノミネートされています。

次こそは受賞の期待が高まりますね。

『宇喜多の楽土』のあらすじ

宇喜多秀家(八郎)は、父直家が亡くなったため11歳で家督を継いだ。

豊臣秀吉に気に入られ、秀吉の養女(前田利家の娘)である豪姫と結婚し、重用される。

宇喜多家の家中騒動の最中、秀吉が亡くなった。

『宇喜多の楽土』の見どころ

まだ元服もしていない11歳で備前国の大名となった秀家。

家中騒動、秀吉の死、関ケ原の戦いなど数々の困難を秀家がどのように考え、決断し、行動したのか。

また豪姫との出会いから夫婦になった後の2人の関係も見どころです。

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『宇喜多の楽土』を読んだ感想

それでは『宇喜多の楽土』を読んでみた私の感想を述べていきます。

情けは人のためならず

手を差し伸べるイラスト

秀家は優しい性格で、本来なら許されない2人の命を助けます。

その2人に今度は秀家が命の危機を救われました。

ちょっと出来過ぎな展開に思えるほど、いいタイミングで2人が現れます。

物語の一番ドキドキワクワクするポイントです。

命を助けたことで秀家は辛い思いもしてきましたが、命がけの恩返しを受けて報われました

こうして人にかけた情けは返ってくるんだなぁとつくづく思い、胸が熱くなりました。

流れのままに生きる

居眠りをする家康とホトトギス

世の流れに逆らわなかったからこそ、乱世を生きぬくことができたのです。

『宇喜多の楽土』木下昌輝 文庫 P198

「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」の家康らしい言葉だと思いました。

戦国時代は特に決断一つで国や命を失うことになるので、緊張感の連続です。

そんな中でじっくりと流れを見極め、流れに逆らわないでいることは勇気のいることだと思います。

今の平和な世の中で私はこれまで、流れに逆らって、流れを変えようとして、ジタバタした挙句うまくいかなかったことが幾度もあります。

じっと待って流れを見極めるということをしてきませんでした。

もっと早くこの言葉を受け止めていたら、違った結果になっていただろうと思います。

世の流れに逆らったところで大局は変わらない、むしろ逆らうことによって自滅に向かうということですね。

読みごたえがあるのに読みやすい歴史小説

積み上げた本

『宇喜多の楽土』は“ちょうどいい“歴史小説だと思いました。

信長や家康など有名な人物は記録が多く残っていて、日々のエピソードや人柄がわかっています。

でも宇喜多秀家のように記録があまりない人物の場合、物語にするには創作の部分が多くなります。

大河ドラマでは時々見かけることですが、主人公がどんなところにも顔を出して関わるような、有り得なさ過ぎる展開はドン引きしてしまって、物語に入り込むことができません。

『宇喜多の楽土』は、創作の仕方もやり過ぎず、秀家の人柄も共感することができました。

また歴史小説を読んでよくあるような(私だけかも)、物語の世界に入り込み過ぎちゃって沼にハマるということもありませんでした。

この本は、サラッと読めて爽快感の残る“ちょうどいい”歴史小説だと思います。

豪姫のその後

戦国の姫

私は女性ですので、秀家が流罪になった後の豪姫のことが気になって調べてみました。

宇喜多家が改易になった後、高台院(おね)に仕えていたが、洗礼を受けたのち、1607年頃に実家のある金沢に引取られた。 豪は化粧料として1500石を受け、金沢西町に居住した。 1634年5月、死去。享年61。

生きている間に2人が再会することはありませんでした。

豪姫は、八丈島で食べるものに不自由している秀家のために、米などの仕送りを続けました。

実際に秀家との夫婦仲が良かった証ですね。再婚もしなかったので、秀家のことをずっと思い続けていたのだと思います。

まとめ

第159回(2018年)直木賞候補となった『宇喜多の楽土』を紹介しました。

歴史小説をあまり読んだことのない人でもサラッと読みやすい本ですので、まだ読んでない人はぜひ読んでみてください。

最後までこの記事を見てくださり、ありがとうございました。

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宇喜多秀家の父、直家の物語をまだ読んでいない人は、ぜひ読んでみてください。

歴史時代小説が好きな人におすすめの本をまとめた記事があります。

ぜひ合わせてご覧ください。

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