痩せようと思ってるけど、なかなか痩せないわぁ
最近体調が良くないな…
こんな風に悩んでいませんか?
私は事務職で一日中座っていることもあって、このままではヤバい、何とかしなきゃと思っているときに、石原結實先生の『空腹はなぜいいか?』という本を見つけました。
この本を読んで、さっそく半日断食をしてみたところ、体重が減って体調が良くなっただけでなく、さまざまな良いことがありました。
この記事では、『空腹はなぜいいか?』という本の簡単な要約と、半日断食を実践した効果ついて詳しく解説していきます。
いいことばかりじゃないんじゃないの?と思われる人のために、マイナス面にも触れていきます。
同じように悩んでいる人に、参考にしていただければ幸いです。
『空腹はなぜいいか?』という本について
タイトル | 空腹はなぜいいか? |
著者 | 石原結實 |
出版社 | PHP研究所 |
発行日 | 2015年6月17日 |
ページ数 | 184P |
ページ数が多くはないので、サクッと読めちゃいます。
自分に必要な部分だけ読むのでもいいですね。
まずは導入部分で、グッときました。
““Man lives on 1/4 of what he eats. The other 3/4 lives on his doctor.””
意味は「人は食べる量の1/4で生きている。残りの3/4は、医者が食べている」というもので「食べ過ぎるから病気にかかり、その結果、医者が生活できる」ことが皮肉たっぷりに表現されているわけです。
引用:石原結實『空腹はなぜいいか?』P4
ピラミッドの碑文にある言葉です。
食べ過ぎの害が紀元前から認識されていたんですね。
食べ過ぎるのは良くないとは思ってはいましたが、病気の原因になるとまでは考えていなかったです。
ハッとさせられました。
そして、この本は、空腹の6つの効能について詳しく解説しています。
空腹がこんなに体にいいなんて驚きました。
著者について
著者である石原結實さんのプロフィールです。
1948年、長崎市生まれ。医学博士。長崎大学医学部卒業、同大学大学院医学研究科博士課程修了。
現在、イシハラクリニック院長として漢方薬と食餌療法指導によるユニークな治療法を実践するかたわら、全国各地で数多くの講演を行う。
先祖は代々、鉄砲伝来で有名な種子島藩藩医。3代前は摩藩に英国医学を伝えたウィリアム・ウィリスに師事して外科学を修め、後に上京して済生医学舎に学んだ石原平次郎民也。
コーカサス・グルジア共和国科学アカデミー長寿医学会名誉会員。
著書は『「医者いらず」の食べ物事典』『石原式「朝だけしょうが紅茶」ダイエット』『「食べない」健康法』『男が老化しない生き方』(以上、PHP文庫)、『生姜力』(主婦と生活社)、『「体を温める」と病気は必ず治る』(三笠書房)、『新 健康力大全』(KKロングセラーズ)など200冊以上
引用:石原結實『空腹はなぜいいか?』
著書が200冊以上ってすごいですね。
私はAmazonの「Kindle Unlimited」の会員なので、対象になっているものの中から何冊か読んでみました。
内容が被ったりしているので、これだ!と思う本を何冊か読むのでもいいと思います。
Kindle Unlimitedは月額980円で200万冊以上が読み放題になります。新規登録の場合は、30日間無料でお試しできますよ。
電子書籍で読書される人は、こちらもぜひ参考にしてください。
『空腹はなぜいいか?』の簡単な要約
この本の構成は次のようになっています。
目からウロコだったり、学んだことがたくさんありましたが、その中でも特に驚いたことや、心に残ったことを簡単に要約していきます。
人間はもともと空腹には強くできている
人間はもともと空腹に強くできていて、飽食に対処する機能をほとんど持っていないそうです。
血糖値を上げる手段はたくさんあるのに、血糖値を下げるのはインスリン頼みとは、何とも頼りなく感じてしまいますね。
食べ過ぎると眠くなったり、だるくなったりして、脳も身体も動かなくなります。
人間の機能が制限されることからも、食べ過ぎがよくないことがわかりますね。
血液が汚れてるから不調がおこる
食事はバランスよく食べなさいと言われていますが、バランスは何を根拠にするかで変わってきます。
人間の歯の数は32本で、野菜や果物を食べる歯である門歯(前歯)が8本、肉や魚を食べる歯である犬歯が4本、そして穀物を食べる臼歯(奥歯)が20本です。
引用:石原結實『空腹はなぜいいか?』P26
歯の比率でいうと、臼歯62.5%、門歯25%、犬歯12.5%
その比率からいくと、人間はもともと60%を穀物、25~30%を野菜果物、10%前後を動物性タンパク質から摂っていたことになります。
動物性タンパク質が10%前後って少なく感じますね。
東洋自然医学では「病気の症状は血の汚れを浄化するための体の反応」
引用:石原結實『空腹はなぜいいか?』P47
血液が汚れる原因は、動物性タンパク質の摂りすぎ、運動不足、ストレス、冷え、様々な有毒物質。
当てはまるところがたくさんあります・・・というか全部?
体調が悪くなるわけだわぁ、と思いました(;^_^A
半日断食健康法
現代人は、1日3食だと食べ過ぎになるそうです。
朝食を抜いて、「空腹力」を鍛えることが健康につながるので、半日断食がすすめられています。
詳しくは本を読んでいただくとして、空腹力を鍛えるメニューを紹介します。
朝 食 | 食べない、または、お茶に梅干し、 または、ニンジン・リンゴジュース1~2杯、 または、ショウガ紅茶1~2杯 |
昼 食 | ざるそば、ワカメそば、とろろそば等、 または、具たくさんのうどん、 または、ピザかパスタ、 または、軽食 |
夕 食 | アルコールも含めて何でも可 (お腹がすいたり、のどが渇いたときは、ショウガ紅茶を適宜飲む) |
そばやうどんには、七味とネギをたっぷり入れる。
ピザやパスタには、タバスコをしっかりかける。
夕食は、食べ物の摂取量比(穀物6:野菜果物3:動物性食品1)を守れば好きなものを食べてよい。
どうしてもお腹がすいてしまったときは、黒糖かチョコレートかショウガ紅茶を摂る。
これなら私にもできそう!と思いました。
ニンジン・リンゴジュースには、人間が必要とするビタミン・ミネラルが全部入っているそうですよ。
コーカサスの長寿者の日常生活
人口比で日本の1,000倍の確率で、100歳以上の長寿者がいる旧ソ連のコーカサス地方。
黒海とカスピ海に挟まれた地区で、標高1,000~2,000mの傾斜地になっていて、農業を主としている。
そして、90歳や100歳の人が当たり前に仕事をしているそうです。
すごいですね。
著者がコーカサスの長寿者に聞いた長寿の秘訣は次の通り。
肉体労働(運動)と、人と人の絆がいかに大切かということです。
怠けててはダメなんですね。
ただ長生きするのでは意味がない。
健康で長生きするために、今の生活ではまったくダメだということがわかりました。
半日断食の実践
今のままではまったくダメなので、できるところから実践してみました。
私が実践したことを紹介します!
朝はニンジン・リンゴジュースも取り入れたかったんですけど、あいにくジューサーがないので、ショウガ紅茶のみにしました。
昼は軽めのお弁当で、夜は一汁一菜(具だくさんのみそ汁+ロウカット玄米+おかず1品)
とにかく食べ過ぎないようにする(腹6~8分)動物性タンパク質は少なくして目標10%。
そして、体を冷やすので、コーヒーを飲むのをやめました。
コーヒーが大好きなのに(>_<)
代わりに飲み物は、ショウガ紅茶を飲むことにしました。
それから、筋トレ。これは半日断食を始める前から、アイソメトリックスというのをやっていて継続しています。
仕事しながら家事もしていると、運動の時間を作るのが大変ですよね。
少し早起きして、なるべく会社まで歩くことにしました。家から会社まで約5㎞です。
一汁一菜については、これで食事作りが苦痛でなくなった!『一汁一菜でよいという提案』、
筋トレについては、加齢による悩みを筋肉が解決?『年をとってもちぢまないまがらない』という記事でまとめています。
詳しく知りたい人はご覧ください。
半日断食の効果
半日断食を始めてからまだ2ヶ月ですが、効果が出ていますので紹介します!
私が感じている半日断食の効果は次の通りです。
ひとつずつ詳しく説明しますね。
体調が良くなった
自分が想像していたよりも体調が良くなったことに驚いています。
更年期ということもあって、いつもいつも体調がすぐれませんでした。
特に生理の前後がひどかったのに、生理痛もなく、普段と変わりなく過ごせるようになったのです。
日頃の体調が良くなっただけでなく、ゆううつな時期を普段と同じように過ごせるようになったのは、予想外の嬉しい効果でした。
体重が減って、体が軽くなった
体重が減って、体が軽くなり、可動域が広がったという実感があります。
いつもガチガチに固まっていた肩甲骨周りが動くようになり、足も上がるようになりました。
段差のないところでつまずいたり、階段から落ちたりしたことがあったので、これからはそんなことはないと期待しちゃいます。
なぜ肩甲骨周りが動くようになったのかは謎ですけど。
体が軽くなると、自然と体を動かしたくなるものですね。
じっと座っていると、もぞもぞしてきます。
メンタルが落ちなくなった
メンタルが落ちなくなり、朝から元気になりました。
体と心はつながっているので、体が元気だと心も元気になるのでしょうね。
生理前後は特にメンタルの落ち込みがひどかったのに、うそのように落ち込まなくなりました。
もう死んだほうがいいとさえ思ったほどだったのに。
空腹の効能の「精神の安寧が得られる 」を実感しました。
目覚めが良くなった
たいして疲れてないはずなのに、いつもいつも朝から疲れている、ということがなくなりました。
目覚ましが鳴って、パッと起きれる。
よし、今日も1日頑張るぞ!と思えるようになりました。
朝を気持ちよく過ごせると、良い1日になりそうな気がしますよね。
便通が良くなった
コーヒーの代わりにショウガ紅茶を飲むようになって、冷えが改善されたおかげでしょうか。
便通が良くなりました。
2~3日に一度出るか出ないか、出るとしてもゆる~いのが出るといった感じでしたが、しっかりとしたものが毎日出るようになりました。
ちゃんと排泄できると、体だけでなく、気持ちもスッキリしますね。
食後のだるさ、眠さがなくなった
食べ過ぎないようにしているので、食後にだるくなったり眠くなったりすることがなくなりました。
食後すぐでも頭を使うことができます。
食べ過ぎとまではいかなくても、お腹いっぱいになると、しばらく自分が使い物になりませんよね。
その時間がもったいないと思うようになりました。
コーヒーを飲まなくなった
コーヒーを飲みたいと思わなくなり、飲まなくなりました。
私の場合は「冷え」が体調不良の一番の原因だったと思うんです。
体が冷えないように、食べ物や飲み物を気をつけるようにしていたら、体が欲しなくなったのでしょうか。
依存症かと思うほど、食後には必ずコーヒーだったのに。
体の声が聞こえるように、体の声を聞くように変わったのだと思います。
間食をしなくなった
間食についても、したいと思わなくなり、しなくなりました。
半日断食の方法で、どうしてもお腹がすいたら、「黒砂糖かチョコレートを食べる・またはショウガ紅茶を飲む」とあります。
私は黒糖を会社に置いていて、お腹がすいたら黒糖をひとかけら口に入れるようにしました。
それで十分で、お菓子を食べる必要がなくなりました。
ほぼ毎日間食していたのに。
ちょっとお腹をすかせているくらいが、気持ちがいいと思えるほどです。
人って変わるんですね。
半日断食のデメリット
これまで半日断食の効果について述べてきました。
でもいいことばかりなんて噓くさい、と思った人がいるかもしれませんので、デメリットについてもきちんと説明したいと思います。
私が感じたデメリットは次の通りです。
ひとつずつ説明していきますね。
食べる楽しみの種類が変わった
私は肉が大好きで、肉肉肉!の肉食女子でした。
ところが、玄米を食べるようにしたところ、玄米に合うおかずを好むようになりました。
漬物、きんぴらごぼう、ヒジキ、切り干し大根の煮物などなど。
よく噛んで、玄米と野菜中心のおかずを食べていると、しみじみ美味しいなぁと思うようになりました。
肉を食べなくても満足できるようになったのです。
ただこのような食事に満足しているなんて、なかなか人と共有できないんですよね。
外食の機会も減ってしまいました。
家族とも共有できないので、みそ汁以外は夫とは別のものを食べています。
量が食べられなくなった
食べ過ぎないようにしているので、当然と言えば当然なんですけど、量が食べられなくなりました。
食べ過ぎると罪悪感を感じるようになったのです。
また、親しい人と会食するとき、たくさん食べれないのはつまらないですよね。
安くたくさん食べる、ではなく、ほんとに美味しいものを少しずつ食べる
そんな食事の仕方を共有できる人としか、会食できなくなりました。
交友関係が狭くなったのはデメリットですね。
カフェでのくつろぎタイムがなくなった
美味しいコーヒーを飲みながら一人でくつろぐのが至福のときでしたが、カフェに行くことがほとんどなくなりました。
美味しいコーヒーをカフェで飲むのはいいんですけど、紅茶や他のお茶に何百円も払うのがもったいないって思っちゃうんですよね。
今まで用事があって外出するときは、カフェタイムも見込んで早く出かけたりしていました。
しかし、今では時間の余裕があるときは、本屋で過ごしたりしています。
楽しみが一つなくなりました。
半日断食をやってみた感想
半日断食をやってみた感想は、一言で言うと、「辛くない」です。
ショウガ紅茶を飲みながら仕事をしていると、気づいたらもうお昼、気づいたらもう帰る時間、になっています。
ショウガ紅茶が美味しく感じるのも、私には合っているのでしょう。
調子に乗って食べ過ぎてしまった日があっても、次の日の食事を少なくしてリカバリーできます。
そして何より、自分の体がどんどん変わっていくのを楽しんでいます。
私にとっては、メリットがデメリットを大きく上回りました。
これからも体の声を聞きながら継続していきたいと思っています!
最後に
石原結實さんの『空腹はなぜいいか?』の簡単な要約と、本に書いてある半日断食をやってみた感想を述べてきました。
半日断食をするようになって、体重が減り、体調が良くなり、充実した毎日を送れるようになりました。
なかなか痩せられない、慢性的に体調が悪い、できるだけ健康で長生きしたい、と思っている人は、この本を読んで、半日断食を実践してみてはいかがでしょうか。